LMS利用
知的財産に関するソフトウェアの販売やセミナー実施などを行う中央光学出版株式会社様。2025年で50周年を迎える同社では、創業当時から知的財産権の総合サービス会社として、さまざまな企業に学びを提供していらっしゃいます。
今回はプロシーズのLMS「LearningWare」を使って、サービスのひとつである集合型研修をeラーニングに変更された経緯や、導入時に工夫されたことについてお話を伺いました。
学習管理システム(LMS) | 教材作成 | オリジナル教材提供 |
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ご利用 | ご利用無 | ご利用無 |
プロシーズ側(以下P) ── 今回eラーニングの導入を決めた背景について教えて下さい。
中央光学出版様(以下C) 当社はもともと集合型研修を他社向けに提供していました。しかし、集合研修には指定の時間・場所に受講者が集まる必要があるため、多くの制約が伴いました。また、研修後の学習効果を測定することが難しいという課題もありました。これらの課題を解決する手段として、eラーニングの導入を決定しました。
実は、eラーニングの導入については以前から検討を進めていました。そのきっかけとなったのは、以下の2つの理由です。
1つ目は学習内容の質の統一です。集合研修では、講師によって教え方や内容にばらつきが生じることがありました。一方、eラーニングならば、すべての受講者が同じ内容を学ぶことができます。これにより、学習の均質化が可能となり、研修の品質向上につながると考えました。
2つ目は、差別化の実現です。当時は集合研修が主流であり、eラーニングの普及はまだ限定的でした。そのため、時間や場所を問わず受講できるeラーニングを導入することが、他社との差別化につながると判断しました。
このような背景から、eラーニングを導入することで、受講者の利便性を向上させるだけでなく、研修の質を高め、企業としての競争力を強化することを目指しました。
P ── LMS導入の際に重視された点や数あるLMSの中からプロシーズの「LearningWare」を選定いただいた理由について教えてください。
C 今回のeラーニングは、外部企業向けに提供するため、学習効果や受講履歴をレポートとして企業に報告する必要があります。そのため、どのようなデータを基にレポートを作成できるのかを重視しました。
プロシーズ社のLMSは、多様な形式でデータを出力できるため、この点が大きな評価ポイントとなりました。
もう一つの重要な要素は、柔軟な価格体系です。当社のサービスでは、新入社員が入社研修を受けた後にeラーニングを利用することが一般的であり、それ以外の時期には利用者が少なくなります。そのため、繁忙期と閑散期が明確に分かれています。
プロシーズ社の料金体系は、利用者数に応じて利用費用を毎月変動できるため、当社にとって非常に適した仕組みでした。
P ── ありがとうございます。集合研修をeラーニングにしていく際に大変だったことはありますか。
C 教材の基本部分は弁理士の先生に作成していただいていますが、表現の統一や、教材として適した文章への調整、イラストの選定などは当社で行いました。実際には、研修教材を一から作り直す以上の労力がかかったと感じています。
また、当社の教材では知的財産を学ぶため、法律が関わってきます。そのため、法改正があるたびに、すべての教材を見直し、必要に応じて修正する必要があります。この作業はeラーニングに限らない話ではありますが、毎回大きな負担となっていました。
P ── 受講時に利用する専用のノートもご用意されたと伺いました。
C はい、eラーニングはどこでも受講できるという利点があるものの、物として手元に残しづらいという弱点があります。弊社では受講者専用のノートを配布し、そこに学習内容を書き込んでいただくことで、eラーニングと集合研修どちらの強みも併せ持った講座にしています。
P ── 今後の展望を教えて下さい。
C 実は最近、受講者層に変化が見られるようになりました。これまでは研究開発や技術職の方の受講が多かったのですが、営業職向けの研修に関するお問い合わせが増えてきたのです。これは著作権や商標登録に関する知識が営業担当者にも求められるようになったという背景があるようです。そのため今後は著作権や商標登録など、営業担当者が求められる知識が学べるeラーニングを増やしていきたいと考えています。
P ── ありがとうございました。御社の取り組みをサポートできるよう私たちも取り組んでいきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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