2016.07.27 教育分野×AR
先日配信が始まったポケモンGOは日本でも瞬く間に広がりましたね。
ポケモンGOでは拡張現実(AR)という技術を活用しており、利用者が現実にいる場所とゲーム上の仮想空間で一部改変することによって、更なる臨場感を出しています。今、ARはスマホのゲームにとどまらず、娯楽施設、家具店、災害対策、建設、医療など、様々な分野で実用化が進められています。
ARには大きく分けて位置情報タイプと画像認識タイプの2つがあります。
位置情報タイプは、GPSから取得した位置情報、加速度センサー(ジャイロセンサー)や地磁気センサー(電子コンパス)などのセンサーを利用して情報を表示させるタイプです。
教育分野でのAR
・位置情報タイプ
位置情報タイプは、スマートフォンを空にかざすと天文図が表示出来て天体の学習ができるアプリや、マサチューセッツ工科大学が開発した環境問題を解決するゲームなどがあります。環境問題を解決するゲームでは、GPS付きの携帯端末を利用し、ゲームのキャラクターと対話しながら、シミュレーションデータを測定・分析して、有害物質の流出の原因を明らかにしていきます。その後の調査では、教育効果があったとの報告もなされています。
・画像認識タイプ
このタイプは教科書との相性が良いです。例えば、英語教科書にスマートフォンをかざすと、登場人物が現れ英語の会話を繰り広げるものや、人体の仕組みを解説しているページに3Dで人の体や心臓を見る事ができるものもあります。
その他、セカンドライフというサービスでは、3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想空間を提供しています。こちらは、オンライクラス、プレゼンテーション、討論なども実施できるので、教育にも大きな利点があります。
まだまだARは黎明期であり、教育分野の活用にも大きな可能性が広がっています。将来的には、弊社でもARを利用した教育効果の高いサービス提供ができるよう日々取り組んで参ります。