2026.02.10 【2026年版】無料で使えるeラーニングおすすめ6選|仕組みの違いと選び方

社員教育や研修の効率化を検討する際、「まずは無料でどこまでできるのか試したい」と考えるのは自然な流れです。最近では、小規模利用や期間限定であれば、無料で活用できる高品質なサービスが増えています。
しかし、一口にeラーニングと言っても、実は「教育の場(システム)を提供するもの」と「学習内容(コンテンツ)を提供するもの」の2種類に大別されます。 この違いを理解せずに導入すると、「システムはあるがコンテンツがない」「学習教材はあるが受講履歴が管理できない」といったミスマッチが起こりかねません。
本記事では、2026年現在の最新情報を踏まえ、これら2つのパターンに分けておすすめの無料サービスを計6選ご紹介します。
無料版の限界や、有料版へ切り替えるべきタイミングについてもプロの視点で解説します。
eラーニングの2つの提供パターン
導入を検討する前に、自社がどちらを求めているのか、その違いを詳しく整理しましょう。
1. プラットフォーム型(LMS)
「LMS(学習管理システム)」と呼ばれる、学習を運用するための「箱」を提供するタイプです。
こちらのタイプは、学習者の登録や教材の配信、受講状況の可視化、テストの採点、さらには修了証の発行にいたるまで、教育に関する「管理」の全般を担う役割を持っています。
自社独自のノウハウや業務マニュアルを動画やPDFにして配信できるのが最大の特徴であり、社内規定の周知や独自の技術継承など、「自社特有の教育」をデジタル化したい場合に非常に適しています。
一方で、多くのサービスでは「箱」としての機能提供がメインとなる点には注意が必要です。
学習させる中身(教材)については、自社で内製するか、別途購入して用意しておく必要があります。
2. コンテンツ提供型
あらかじめ専門家によって制作された、汎用的な「学習教材」を視聴するタイプです。
このタイプは、講師による講義動画やスライド資料など「教育内容そのもの」を届ける役割を担っています。
最大のメリットは、自社で教材を一から作る手間がかからない点にあり、ビジネスマナーや簿記、ITスキルといった汎用的なスキル習得を、導入後すぐに開始できるのが強みです。
ただし注意点として、あくまで学習体験の提供に特化しているため、「誰がどこまで学習を進めたか」という個人の進捗管理機能が制限されていたり、組織としての一括管理・データ集計ができないケースが多いという側面があります。
【タイプ別】無料で使えるおすすめサービス6選
A. プラットフォーム型(自社教材を運用したい企業向け)
1. learningBOX
10アカウントまで期間無制限の「フリープラン」が提供されています。
- 特徴:直感的な操作でクイズやテストを簡単に作成できます。
- 向いている企業:10名以下の小規模チームで、独自の社内ルールやマニュアルを周知したい場合。
2. AirCours
最大99名まで利用可能な「フリープラン」があります。
- 特徴:非常に多くの人数で試せますが、受講履歴の保存期間が30日間という制限があります。
- 向いている企業:短期間のプロジェクト研修など、履歴を長期保管する必要がない大規模な試行。
3. LearningWare
プロシーズが提供する、2,800社以上の導入実績を持つLMSです。
- 特徴:官公庁や大企業でも採用される高いセキュリティと安定性を誇ります。
- 向いている企業:将来的な全社導入を見据え、本番同等の高機能な環境(多階層管理や高度な分析機能)を実際の運用イメージに沿って検証したい場合。
お打ち合わせを経て、個別のニーズに合わせた「2週間のデモサイト」をご用意いたします。有料版の全機能を本番に近い環境でお試しいただけます。
B. コンテンツ提供型(汎用スキルを学ばせたい人向け)
4. Schoo
ビジネススキルから最先端のテクノロジーまで、幅広い生放送授業を展開しています。
- 特徴:毎日放送される生放送は無料で視聴可能です。
- 向いている人:の自己啓発を促したい、あるいは最新のビジネストレンドに触れさせたい人。
5. CPAラーニング
簿記、会計、ファイナンスに特化した高品質な講義を提供しています。
- 特徴:全ての講義動画やテキストが完全無料で利用できます。
- 向いている人:経理・財務部門のスキルアップや、全社的な計数感覚の向上を目指したい人。
6. gacco
大学教授などによる本格的な講義をオンラインで受講できる日本最大級のMOOCです。
- 特徴:公的機関や大学が監修した信頼性の高いコンテンツを無料で受講できます。
- 向いている人:リベラルアーツや、より専門的・学術的な知識を深めたい人。
法人向けeラーニング 比較表
| サービス名 | タイプ | 無料利用の条件・制限 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| learningBOX | プラットフォーム | 10名まで(期間無制限) | 教材作成が非常に簡単 |
| AirCourse | プラットフォーム | 99名まで(履歴30日) | 大人数の試行が可能 |
| LearningWare | プラットフォーム | お打合せ後、2週間のデモ | 専門家による伴走・高機能 |
| Schoo | コンテンツ | 生放送の視聴が無料 | 最新のビジネストレンドに強い |
| CPAラーニング | コンテンツ | 全講義・テキスト無料 | 簿記・会計の専門性が極めて高い |
| gacco | コンテンツ | 所定の講座が無料 | 大学・公的機関監修の深い学び |
OSS(オープンソース)のeラーニングシステムを検討する場合のポイント
「Moodle」や「Canvas LMS」など、ライセンス費用がかからずユーザー数制限なしで運用可能なOSS(オープンソース・ソフトウェア)は、世界中で広く利用されています。高い柔軟性を持つ一方で、法人で導入する際には以下の特性を理解しておく必要があります。
- 構築・保守の専門知識が必要
システムの構築や不具合発生時の対応、サーバーの維持管理を自社で行う必要があります。学内にIT専門チームがある教育機関などには向いていますが、一般企業の研修担当者のみで運用するのはハードルが高い場合があります。 - セキュリティ管理の責任
脆弱性への対応やアップデートも自社で行う必要があります。機密性の高い社内研修を扱う場合、万全なセキュリティ体制を自力で維持するリソースがあるかの検討が不可欠です。
OSSは「自由度」が最大のメリットですが、ソフト代が無料でも運用のための「社内人件費」や「サーバー費」が発生します。これらを含めたトータルコストで判断することが大切です。
無料版から有料版(本導入)へ切り替えるべきタイミング
無料での試行を経て、以下のようなニーズが出てきたら有料プランへの移行タイミングです。
- 受講履歴を資産として残したい:監査や人事評価のために、数年単位でログを保持する必要がある。
- 組織階層に応じた管理がしたい:部長は課員全員の、課員は各チームメンバーの進捗のみを見れるようにしたい。
- 独自のセキュリティ要件を満たしたい:IPアドレス制限やシングルサインオン(SSO)連携が必要。
失敗しないeラーニング導入のために
無料版は「使い勝手」を知るには最適ですが、自社の教育課題を解決できるかは「運用設計」にかかっています。
プロシーズでは、単なるシステムの提供にとどまらず、お客様の教育目的や組織規模に合わせた最適な運用方法をご提案しています。
「自社に最適な構成を知りたい」という方のために、専門担当者による個別相談とお打ち合わせを実施しております。
お打ち合わせ後には、実際の有料版と同等の機能を2週間じっくりお試しいただける「デモサイト」もご用意. 導入後のミスマッチを防ぎ、最適な運用方法を一緒に見つけ出します。