LINEヤフー株式会社 様 データ活用による事業貢献につながる学習環境を グループ全体で利用できる汎用性が魅力
課題と施策
2023年10月に、国内最大級のインターネット企業同士が合併して発足したLINEヤフー株式会社様。グループ延べ利用者数は約3.2億、国内クライアント数約1,500万、230の国と地域でサービスを提供する巨大グループとなりました。
一方、グループの垣根を超え、データ活用による企画・提案ができる環境の整備が喫緊の課題となり、全グループ企業に向けた学習環境を提供するためプロシーズのeラーニングを導入されました。
まずは各グループ企業の事業責任者やリーダー的人材に対して教育を進め、将来的には全従業員に対して、データ活用による事業貢献に対する意識について、教育を通して底上げしていきたい考えです。今回はご導入の経緯や運用後の効果などについて伺いました。
データ活用による事業貢献につながる学習環境を
グループ全体で利用できる汎用性が魅力
eラーニングを利用いただくことになったきっかけを教えてください。
グループ全体でデータ活用のための議論をする機会が増える中で、会社規模や事業内容によらない共通テーマの一つとしてデータ教育がありました。各社の担当者間で取り組みの共有や意見交換を進めた結果、基礎的な教育のためのコンテンツを体系的に用意できていないという共通課題を認識し、グループとしてどう取り組むのかを議論していたんです。
その結果、教材を独自に内製せずとも、広く世の中で使われているような教材、そしてシステムを選定することが望ましいと考えました。
内製の場合には講師やカリキュラムという点で偏りが出てしまう可能性があります。私たちとしてはグループ全体のデータリテラシーの底上げをしていきたいという意図があったので、偏りをなるべく少なくできるサードパーティ製の普遍的な知識であることは重要なものでした。
eラーニングの選定にあたり何社かのサービスと比較されたと伺いました。その上で弊社のeラーニングを選定していただいた決め手や理由についてお聞かせください。
ポイントは大きく4点あります。
1つ目は社内に広く提供したいという考えから、講師派遣スタイルではなくいつでもどこでも利用者の予定に合わせて受講できるeラーニングであることです。当初5社のサービスを比較検討していましたが、2社は講師派遣スタイルのみで、この時点で選択肢からは外れました。
2つ目は各章ごとに確認テストがあることです。受講した本人が効果を実感するために、確認テストがあることは大事なポイントでした。
3つ目は初学者であってもデータ活用の学習内容に拒否反応を起こさない工夫がされていることです。
他のコンテンツでは数式が多く、分析の手法に関する説明が長いなど、実際に使うシーンが想像しきれないようなものもありました。御社のeラーニングは体系立てられたカリキュラムで基礎から学ぶ方には内容がしっかりと伝わるコンテンツだと思いました。
4つ目は英訳に対応していることです。グループ会社を含め国内でも、日本語がネイティブではない従業員が一定程度在籍していますので、英訳対応であったことは重要なポイントでした。
受講率など、認知を広げていくにあたって状況はいかがでしたか?
今回は受講を希望する社員を募って提供する形をとりました。以前からデータ教育に取り組んでいたグループ会社もあるとお伝えしましたが、基礎的な内容を伝える体系化されたコンテンツが用意されていたわけではありませんでした。特に初めてデータ活用について学ぶ人など、今回のように基礎から学べる体系化されたコンテンツだからこそ受講してみようと思った人が想像以上に多かったのではと思います。
今回グループ各社がそれぞれで提供している人材育成プラットフォームとは別に、グループを横断したプラットフォームとして御社のeラーニングを利用し、データ活用の講座単体での受講促進を行いました。
eラーニングを受講した方々からの反応や変化などはいかがでしたか?
実施後のアンケートの返信率も50%以上にのぼり、内容としても受講をポジティブに捉えている人が多かったですね。
運用の中で出てきた課題はありますか?
今回eラーニングを導入させていただき、学習の必要性を自覚している層には、いったんリーチできたと感じています。
一方で、課題としてはグループ内で受講率の格差が見られたことに問題を感じています。データ活用をリードする人材が一定の発信力を持っている会社では、受講率も高くなる傾向がありました。また、規模が大きい会社ではトップダウンでの声が届きづらいという問題もあると改めて感じました。
今回は受講を希望する社員を募って提供する形だったこともあり、まだ業務の中でデータ活用を取り入れることが大事だと自覚できていない人もいらっしゃいます。こういった方々に対してどのように興味を惹きつけていくかは今後の課題です。