津市防火協会 様 eラーニングを活用した防火管理講習のオンライン化
課題と施策
津市防火協会は、平成18年1月1日、津市を含む10市町村の合併に伴い、地元会員事業所で構成された従来の津地区防火協会と久居地区危険物安全協会を統合し、新しい「津市防火協会」として発足しました。当協会では安全・安心な津市を実現することを目的に、地域を管轄する津市消防本部と協力して、地域の防火・防災意識の普及高揚、各種災害の未然防止に努めています。
今回、津市消防本部が主催する防火管理講習の運営事務を担当している津市防火協会事務局と津市消防本部の皆様にeラーニング導入に至るまでの経緯をお伺いいたしました。
eラーニングを活用した防火管理講習のオンライン化
eラーニングを始めようと思われた理由は何だったのでしょうか?
消防法では、事業所等の規模・用途等に応じて、防火管理講習の受講を修了した者の中から防火管理者を選任することと定められております。eラーニング導入前までは、地元の事業所等で防火管理業務を中心となって担う従業員等の方を対象に、座学を中心とした当該講習を実施してきました。
しかし、受講者は、決められた日・決められた会場へ来場する必要があったり、コロナ禍においても、対面での講習会に参加する必要があるなど、受講者の利便性という面では、ニーズに答えられていない部分がありました。
このような背景のもと、時間や場所を問わず学習することが可能で、講習の質の均一化を図ることができ、また、学習の進捗状況も適切に管理することができるeラーニングを活用した講習のオンライン化を検討するに至りました。
また総務省消防庁の通知でも、令和7年6月までには「申込~受講~修了証発行のデジタル完結」が基本となるよう、講習のオンライン化に集中的に取り組むこととされていたこともきっかけの一つになります。
LMS(学習管理システム)導入の際に重視された点はどんなことでしょうか?
第一に、受講者の確実な受講が担保できるかです。
事業所等において、防火管理者として適正な防火管理業務を行うためには、当該講習で、必要な知識を確実に習得してもらう必要があります。
顔認証や早送り防止機能など、不正受講防止につながる機能が実装されており、また、随時学習の進捗状況を確認できるなど、受講者の学習状況を適切に管理すること必要です。
第ニに、導入費用です。
私たちが講習を運営していくうえで必要な機能をもち、コスト面でも納得のいく価格であることが必要でした。
導入の際には、4社ほど比較検討させていただきましたが、LearningWareはいずれも条件をクリアしていました。
そんな中でプロシーズのLMSを選定いただいたのはどういった点が決め手になったのですか。
フォロー体制が充実していたことです。
初めてのeラーニングの導入ということで、講習の質の担保や、運用に伴うコストの面など、不安も多くありましたが、無理なお願いや相談にも前向きに対応をしていただき、質の高いオンライン講習の実現に向けて、こちらと同じ姿勢で取り組んでいただけたことが導入を決めた理由です。
今後新たにeラーニング化したい研修もあるので、今よりもさらに多くのお客様に広く提案ができるのではないかと考えています。
今後プロシーズに期待することはありますか?
LMSのバージョンアップに期待しています。
当初こちらが予定していた運用方法と合致しない部分もありましたが、バージョンアップが定期的に行われているとのことですので、管理者・利用者の要望がLMSに反映されていくことを期待しています。