学校法人 三幸学園 様 eラーニングで「受講しやすい」教材提供
課題と施策
三幸学園様(本社:東京都文京区)は「人を活かし、困難を希望に変える」ことをミッションに掲げ、専門学校を中心に短期大学、4年制大学、通信制高校、保育所などを運営されていらっしゃいます。
今回、平成26年度から取り組まれている文部科学省委託事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進」事業等にて、eラーニングの導入に至るまでの経緯を三幸学園 理事 野崎様にお伺いしました。
eラーニングで「受講しやすい」教材提供
文部科学省委託事業実施の際にeラーニングを活用しようと思われた理由は何だったのでしょうか?
テキストや動画など様々な教材がありますが、eラーニングならではの「クイズ」や「動画解説」などを活用することで、受講しやすい形態での教材提供ができると考えたからです。
理解度を簡単にチェックできるクイズや手に取りやすい動画など、スムーズに理解することのできる教材は学習開始・継続のハードルを下げてくれます。
また、学生や社会人として活躍されているユーザーの方々にとって、短時間で集中して受講ができることは大切なポイントです。
ネット環境さえあれば、PC・タブレット・スマートフォンなど機器を問わず受講できる点、省スペースでの学習が可能で、場所の制限を減らせるという点もeラーニング教材の利点だと思いました。
実際、「移動や休憩などの隙間時間に受講されている」ということも、アンケートの結果からわかっています。
ユーザーと管理者の使いやすさがポイント
文部科学省委託事業においてLMS(学習管理システム)導入する際に重視された点はどんなことでしょうか?
第1にユーザーの使いやすさです。
実際にサイトにログイン後に、ユーザーが操作に迷わないよう、教材の更新情報やサイトの利用方法を効果的に案内できて良いと思いました。
また、操作に慣れていないユーザーが迷わず学習教材の受講画面にたどり着けるか、という点も重要だと考えます。
第2に管理者の使いやすさです。
ユーザー登録時に氏名などの情報だけでなく、職位や現場経験年数などのユーザーの属性となる情報を管理者が把握できるようにしたいと思いました。
その情報を元に、ユーザーへの多様なアプローチを考えていたためです。
また、教材を新たに追加する場合にも、管理者が操作に戸惑わず、すぐにユーザーに教材を届けられることも重要だと思いました。
そんな中でプロシーズのLMSを選定いただいたのはどういった点が決め手になったのですか?
実績です。
当時プロシーズ様はすでに日本e-Learning大賞を2年連続で受賞されており、職場復帰支援プログラムや子育て支援、HR分野でのサービス提供をするなど、当学園が委託事業で展開したいと考えた分野でもサービス提供をされており、eラーニングサービス開発・提供のプロフェッショナルとして現在に至っています。
当学園にとって委託事業でのeラーニング教材開発は初の試みでしたが、豊富な経験を持つプロシーズ様となら事業を進められると考えました。
実際、当学園が希望する教材仕様に対して親身に耳を傾け、様々な選択肢を提示しつつ柔軟にディレクションしてくださいました。
そのおかげで委員の皆様の声を反映した教材を制作することができ、毎年着実な事業成果をあげることができました。
今後、プロシーズに期待するところは?
YouTubeでの無料学習動画の配信、コロナ禍でのオンデマンド教材の普及など、学習へのアクセシビリティが向上しています。
そのような状況の中、先端技術の活用を含め、LMSだからこそ提供できる価値の追求は今後必要不可欠だと思います。
プロシーズ様が新たにリリースした『集中度機能』は、遠隔で教育を行う場面で、学習の質向上に向けた新たな選択肢を社会に提供しています。
受講者の集中度を尺度として、遠隔で教育を行う際の、教員に求められるスキルを検証することも可能でしょう。
現在、テクノロジーの進歩に伴って、人材育成分野でもVRやARの活用が広まりつつあります。
当学園でも令和2年度「専修学校における先端技術利活用実証研究」で先端映像技術(360°動画、自由視点動画)等を利用した教材開発・人材育成事業を展開しておりますが、その効果測定でも集中度機能を活用しました。
先端技術と連携したLMSの開発・提供は、令和時代の新たな日本の教育スタイル形成に資すると期待しています。
法人内で利用するLMSを提供する場合には、ストレスやスキル、モチベーションの診断機能を付加することで、企業の管理者・従業員に対しプラスアルファのサポートを提供できると思います。
企業における従業員のエンゲージメント向上に注目が集まっていますが、在宅勤務やリモートワークを実施する中でのモチベーションマネジメントは、企業にとって新たなチャレンジです。
そのチャレンジの伴走者となるLMSサービスが求められると思います。