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公開日: : 最終更新日:2021/10/14
CBTとは「Computer Based Testing」の略称で、試験をコンピュータ上で行うことです。
インターネットを通じて試験を行う場合は、CBTの他に、「IBT(Internet Based Testing)」や「オンライン検定」、「オンライン試験」とも呼ばれます。
従来の問題用紙やマークシートを使用した試験と比較して、手軽に実施できメリットも多いため、検定や資格試験、社内試験で広く利用されるようになっています。
この記事ではCBT/IBTの概要とメリット、および導入事例をご紹介します。
CBT(Computer Based Testing)とはコンピュータを利用した試験のことで、受験の申し込み、テスト受験、採点、合否通知まで、試験の工程のすべてをコンピュータ上で行うことができます。また、CBTは通常インターネット上では行っていません。インターネットを利用した試験のことを「IBT(Internet Based Testing)」と呼んでいます。
「CBT」は「Computer Based Training」の略称として使われることもありますが、この記事では「Computer Based Testing」について見ていきます。
CBT・IBTでは、試験問題はコンピュータのディスプレイ上に表示されます。
受験者ごとに異なる試験問題を出題したり、あるいは解答の選択肢の順番を変えて表示したりすることができます。また、文章だけでなく、動画や画像、音声などを利用した多様な試験問題を出題できるのも、CBT・IBTの大きなメリットのひとつでしょう。
解答は、記述式のものはキーボード、選択式はマウス、音声によるものはマイクを使用して行いますので、受験者はキーボード入力やマウスクリックなどの基本的な操作ができる必要があります。
CBTは一般的に全国各地にあるCBTテストセンターで行われます。
IBTは、個人のPCやスマホ、会社のPCで受験できます。好きなときに好きな場所で試験を受けることもできるため、eラーニング学習後の実力判定試験や集合研修後のテストなど、広く用いられています。
CBT導入によって、試験問題の印刷、保管、輸送、および配布の手間やコストが省け、採点や集計も効率化できるため、資格試験や社内試験にも導入されています。
CBTのメリットを、試験を実施する側、および受験者の側のそれぞれの観点から見てみましょう。
まず、試験を実施する側のメリットは以下のようなものになります。
CBTを利用することにより、試験実施における以下のような管理業務を効率化できます。
など
試験問題は、コンピュータのディスプレイやヘッドセットのイヤフォンから出題されます。紙でテストなどを行っていた場合は、CBTにすることで問題用紙を印刷、保管、輸送、および配布する手間が省けます。
採点は、選択式問題であれば自動的に行われます。
また、記述式問題の場合、キーボードで入力された解答を採点するため、受験者の手書き文字が難読である場合に発生する判別作業の手間が省けます。採点結果の集計も一瞬にして可能です。
紙を使用した試験では困難だった、動画や画像、音声などを利用した試験問題を出題することができ、出題問題のバリエーションが大幅に広がります。
試験問題の出題順をランダムにしたり、回答番号をランダムにしたりするはもちろん、受験生ごとに異なった問題を出すことも可能です。これらの対策により、他者から正答番号を聞いて解答するといった不正を防止できます。
ただし、受験生によって出題問題が違えば、問題の難易度による不公平が生じることも考えられますので十分に検討する必要があるでしょう。ひとつの例として、体験受験や過去の受験の結果を元にして問題ごとの正答率を導き出し試験全体の正答率を揃えたり、解答の選択肢の順番を受験者ごとに変えたりする方法があります。
また、多くのCBTテストセンターには監視カメラが設置され、試験監督が試験会場を巡回するなど、メモを使用する・会話するなどの不正・カンニング対策がなされています。
CBTでは、顔認証システムや免許証等の公的証書提示による本人確認によって、なりすましによる不正受験を防止できます。
CBTはCBTテストセンターで行いますが、IBTによってWeb上でも行うことができれば、受験者は自分のパソコンを使用して、好きなときに好きな場所で受験することになります。
Web上でCBT試験を行う「IBT」受験を導入すれば、CBTテストセンター・試験会場や試験官の手配の必要がなくなるため、人件費や会場費などのコストを大幅に削減できます。
ただし、その場合、個人によって受験する場所がまちまちなため、セキュリティ面で不安が残ります。そのため、Web上でCBT行う「IBT」の導入については十分な検討が必要になるでしょう。これについては後述する「CBTをWEB化するメリット・デメリット」で詳しく記述します。
次に、受験者にとってのCBTのメリットを見てみましょう。
CBTは、問題用紙による試験とくらべて手軽に行うことができるため、受験会場や日程の選択肢が広がります。
申込用紙に記入・発送する形式に比べて、Web経由でのCBTの受験申込みはすぐに受理されるため、申込みから実際の受験日までの期間が短縮できます。
CBTでは、キーボード、マウス、あるいはマイクなどを用いて解答するため、筆記用具を持参する必要がありません。
また、文字が判読できず採点されない、といった事態も避けられます。
解答の書き直しは、キー操作によって行えます。
消しゴムで消して書き直すよりはるかに楽ですし、限られた解答時間の節約にもなります。
採点が効率化されるため、受験後、短期間で結果が判明します。
試験問題が選択式の場合には、受験直後にわかることもあります。
CBTテストセンターではもちろん、Web上でCBT試験を行う「IBT」でも、顔認証システムにより、なりすまし受験も防止できます。
WEB上で行う顔認証は、あらかじめ登録してある顔写真とログイン時あるいは受験中に撮影した顔写真を照合して行います。
顔の撮影にはパソコンのWebカメラやスマホのカメラを使用します。
このように顔認証によるなりすまし防止のセキュリティ対策が可能になったことから、CBTテストセンター・試験会場だけでなく、Webを通じてCBTを行う「IBT(Internet Based Testing)」を用いた検定・認定試験も増えてきました。
特に近年では、民間が行っている検定試験の一部や社内検定、資格の更新に、IBTの導入が進んでいます。
この場合、「IBT」の他に、「オンライン検定」や「オンライン試験」といった名前で行われています。
CBTをWeb上で行うIBTは、以下のような大きなメリットがあります。
など
システムを利用するコストはあるものの、人員や場所のコストを削減でき、受験機会も増やせるので、受験料を低価格にできる・収益を増やせるといったメリットがあります。
一方で、WEB上で行うCBT(IBT)にはデメリットもあります。
例えば、それぞれの受験者が不特定な場所で受験を行うため、受験中に不正が行われていないかの確認が難しいこともデメリットでしょう。試験監督や監視カメラが用意されているCBTテストセンターに比べ、不正・カンニングが発生する可能性があります。
また、カメラを持っていない受験者もいるでしょうし、正常に受験しているにも関わらず、カメラの角度によってシステムが顔を認識できずエラーが生じる可能性もあります。
セキュリティ面でも、顔認証するとはいえ、写真でも認証ができてしまうような精度であるなどのシステムの仕様次第では、なりすましが可能になってしまうでしょう。
WEB上でのCBTサービス(IBT)を展開する際には、このようなデメリットがあることを認識して、対策を講じる必要があるでしょう。
CBTとIBTの導入事例をいくつか見てみましょう。
日本英語検定協会による英検は、準1級~3級までを、従来の問題用紙とマークシートによる試験と並行してCBTでも行っています。
紙による試験では、一次試験でReading、Writing、およびListeningの試験を受けたあと、別日程でSpeakingの二次試験を受ける必要がありますが、CBTではヘッドセットを使用することにより、すべての試験を1日で終えることができます。
日本漢字能力検定では、2級~7級までをCBTで受検できます。CBT導入により、従来の年に3回の検定日に限定されず、都合のよい日を選んで受検できるようになりました。
教員免許状更新ではeラーニングによる講習を行っています。
Web上での実施となっており、自宅のパソコンを使用して、24時間いつでも受講できます。顔認証システムを利用した本人確認によって、履修認定試験の受験までをWeb上で行うことができます。
「ミスタードーナツカレッジ」という教育専門施設を創設され、加盟店を対象とした研修を行っていらっしゃいます。ライセンス制度を設けており、取得することで「ミスタードーナツ」のライセンスにおけるキャリアアップを図る仕組みを採用しています。
弊社のLMS「LearningWare」をご利用いただいて、eラーニングで完結できるライセンスや、eラーニングと集合研修を両方修了することで得られるライセンスなどを運用されています。
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弊社のLMS「LearningWare」をご利用いただいて、自社社員のために作成したコーヒーの販売検定を行っていらっしゃいます。
など
コンピュータを使用して試験を行うCBTは、資格の検定・認定試験や社内試験で広く利用されています。
CBTも、顔認証による本人確認を利用してWeb上で行う「IBT」に切り替えれば、コストを大幅に削減できるほか、受験生の増加も期待できます。
「CBTやIBTについてもっと詳しく知りたい」という方は、ぜひお問い合わせください。
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