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『労働者派遣事業報告書の集計結果』からみる今後のキャリアアップ教育訓練の指導ポイント

今回は、派遣元企業様にもあまり知られていない『労働者派遣事業報告書の集計結果』のご紹介と、
その中に記載されている教育訓練の結果報告をご紹介させていただき、
今後皆様がキャリアアップ教育訓練を実施する際の、目指すべき数字を提示できればと思います。

『労働者派遣事業報告書の集計結果』について

厚生労働省は毎年3月末に各派遣元企業様から提出された事業報告書の集計を行っています。
平成28年度に提出された派遣労働者約177万人のデータをまとめた『平成28年度 労働者派遣事業報告書の集計結果』が、
今年平成30年3月30日に報告されていました。

>厚生労働省『平成28年度 労働者派遣事業報告書の集計結果』

上記の資料の中には、「キャリアアップに資する教育訓練」という項目もあり、
その中に、「厚生労働大臣が定める基準を満たす教育訓練の1人当たりの平均実施時間(時間)」
という項目があるのですが、下記のような数字になっています。

・1年目:11時間/人
・2年目:10時間/人
・3年目:9時間/人
・4年目以降:11時間/人

多くの派遣会社様が、キャリアアップ教育訓練について8時間を上限に設定し、
全員が受講されないことを考えると、平均実施時間は、8時間を切ると思っておりましたが、
報告書にまとめられた数字は、8時間を超えるものとなっておりました。

多くの企業様が、キャリアアップ教育訓練に力を入れていらっしゃることが窺えます。

 

より派遣社員目線でのキャリアアップ教育訓練を

キャリアアップ教育訓練については派遣社員への周知徹底の必要性が高まっております。
定期調査時や許可更新の際には、上記の受講時間と、
派遣元企業様がこの6月に提出された事業報告書の数値とが比較される可能性がございます。

表面的な施策ではいけませんが、しっかりと平均の受講時間を確保するためにも
受講率、修了率を上げられるように研修の工夫が必要になります。
そのためには、派遣社員自身が取り組みたいと思える教育体系を構築することが大切かと思います。

最後までお読みいただき誠に有難うございました。

>キャリアアップ教育訓練についてのご相談は派遣の学校まで

(参考サイト)
・厚生労働省

多くの企業様が「キャリアアップ教育訓練措置」に対して
力を入れて取組みをされています。

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