株式会社武蔵野ホールディングス様は、グループ企業で連携し、食材の開発・加工、お弁当、おにぎり、パン、サンドイッチ、調理麺、業務用パン粉、業務用冷凍麺などのご提供から、食品食材の配送物流までおいしさと食の安全安心を追求した一貫生産体制を構築しています。

グループ全体で年に1度、全国の複数会場で昇格試験を実施されています。しかし、会場の設営や試験問題の準備・採点などの人的負担、また試験実施により生産現場で一時的なリソース不足に陥る点などが課題となり、オンライン試験システム「Testable」を導入されました。今回は課題から導入により実感されている効果などについてお話を伺いました。

業務効率化に向けてオンライン試験を導入

プロシーズ側（以下P）　── Testableを導入しようと考えた理由をお聞かせください。

武蔵野ホールディングス様（以下M）　弊社ではグループ4社の社員向けに毎年昇格試験を行っております。

以前は全国に3か所ほど会場を設置しての開催でしたが、試験問題の準備から採点に至るまでそのすべてを人事部数人が担当していました。

例えば試験は、一般的な時事問題から業界に関わる専門的な知識まで幅広い内容を毎回社内で作成しています。また解答用紙の印刷や会場準備など、試験担当者に大きな負荷がかかっていました。多い年には200名以上の受験者がいるため、採点作業にも非常に時間がかかります。年々従業員数も増加し、今後はさらに受験者が増える見込みです。

また、全国の様々なエリアに生産工場があります。試験会場から遠方にある工場などでは受験者が不在になることが影響して、現場が回らない状態になることもありました。

そこで、試験担当者の作業工程効率化と、それぞれの職場で受験できる環境を用意するために、オンラインの試験に切り替えることにしたのです。

P　── Testable導入の際に最も重視されたことや決め手となったことを教えてください。

M　セキュリティ面ですね。他社のツールも検討しましたが、2段階認証など、セキュリティ面の機能がTestableは充実しているので、そこが一番の決め手になりました。

また事前に試験のデモ画面を使わせていただきましたが、とても整ったデザインで見やすく、操作性が優れていたこともTestableを選んだ大きな理由のひとつです。

操作マニュアルと豊富な機能でスムーズに導入
生産現場も、試験担当者も、業務負担の解消に

P　── 実際に利用してみて、どのような効果を感じましたか？

M　管理者向けのマニュアルが、PDFと動画でセットになっていたのはとても有難かったです。ほとんどの疑問はマニュアルで解消できました。特に動画マニュアルでは、システムの操作方法がとても分かりやすかったので、スムーズに導入作業ができたと思います。
試験実施に向けた試験問題の準備の際にも問題のコピー機能などを使うことで、また採点時も自動で採点が可能になったことで、より効率化が図れたと感じています。

また、ログインしていない社員に社内メールで連絡する際など、それぞれの社員のログイン状況を確認できることも、試験を効率よく進める上で非常に便利でした。

さらに生産現場でのリソース不足も解消し、大きな効果を感じています。
実際、導入を機に試験担当者の業務負担は圧倒的に減りましたし、試験会場までの社員の交通費や宿泊代なども削減できました。人事部としても、会社としても業務を進める上で必須なシステムだと感じています。

P　── 導入にあたって工夫された点はありましたか？

M　社員によってはオンラインによる解答に戸惑う人もいるかもしれないと思い、試験の前に、5問程度の簡単な仮試験を用意し、システムに慣れてもらうように工夫しました。
あとは、念のため会場に総務などの社員が試験官として入り、不正防止に当たりました。またブラウザで試験画面以外の別タブを開くことを禁止する『別タブ禁止』や、解答回数の制限など、Testableならではの機能も駆使しています。

また、以前の試験内容は、記入式で100問を60分で回答していましたが、今回からは5択問題30問ほどを20分で行いました。問題数や出題形式が変わっても試験内容は十分要件を満たすことができました。変更したことで、受験に伴うストレスの緩和ができたかと思っています。

P　── 実際に受験された社員の反応はいかがでしたか？

M　社員からは「サイトが見やすかった」との声が届いています。
年代が上の方や、WEBに不慣れな方もいらっしゃったので、問題発生があるのではと懸念していましたが、そういったお声もなく、安心しています。

また、場所により通信状態が不安定にならないか心配していましたが、問い合わせはほとんどありませんでした。

P　── 今後の展開についてお聞かせください。

M　パソコンだけではなく、各社員のタブレットやスマートフォンでも試験を実施できないか模索したいと考えています。受験人数が増加傾向にあるため、人数分の端末準備に課題を感じています。そこで、各社員のスマホなどで受験可能な状態にすることで解消できないかと思っています。

P　── 今後プロシーズに期待することをお聞かせください。

M　小論文対応のシステムが開発されたら、ぜひ利用したいです。Testableにはレポート提出の機能があると聞きましたので、さらに改善していただけたら、将来的には小論文など幅広い試験で活用可能になると思います。

とはいえ、現状でも非常に満足ですので、これからオンライン試験の導入を考えている企業様があれば、ぜひお勧めしたいです。

また、貴社ではeラーニングのツールも提供されているので、人事としては将来的に社員教育のために活用できるのではないかという思いもあります。

P　── ありがとうございました。これからもご期待に添えるよう、引き続き取り組んでまいります。