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安定性と不正防止機能を重視しTestableを選定
安定性と不正防止機能を重視し、Testableを選定
日本臨床試験学会様
日本臨床試験学会様は、日本の臨床試験・臨床研究(以下、臨床試験)の発展と質の向上を目指し、医師、医療従事者、臨床試験担当者など、臨床試験に関わる全ての専門職の知識と技術向上を支援しています。このミッション達成のため、職種を超えた情報交換や研究活動の推進に加え、GCPパスポート / エキスパート資格、がん臨床研究専門職資格といった認定制度を運営しています。
今回、本学会では、臨床試験に関わるスタディマネジャー、モニタリング担当者、および臨床データマネジャーの3職種の専門性を評価する新たな検定試験を実施するにあたり、オンライン試験システム「Testable」をご導入いただきました。 今回導入に至るまでの経緯についてお伺いしました。
プロシーズ側(以下P) ── オンライン試験システムの導入を始めようと思われた理由は何だったのでしょうか?
日本臨床試験学会様(以下N) 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、本学会では、従来会場で紙媒体を用いて実施していた認定試験をオンライン形式で実施できないか検討を開始しました。この度、上記の3職種の検定試験を新たに開始するにあたり、改めてオンライン試験システムの導入を検討することにしました。
実際、従来の対面形式の試験では、会場設営や試験監督の確保において学会関係者にかかる負担が大きいという課題がありました。
また、試験会場はどうしても東京や大阪などの都市部に限られてしまい、地方の受験希望者からは交通費の負担が大きいことも課題として認識されていました。これらの問題を踏まえ、より安全で運営側・受験者側双方に負担の少ない新しい試験システムの導入が必要だと考えたのです。
P ── Testable導入の際に重視された点はどんなことでしょうか?
N 今回の検討にあたり、本学会ではシステム専門家を含む小委員会を設置し、最初は受験者が数十人の小規模な検定試験から着手し、将来的に数百人規模の大規模の試験にも対応できる信頼性の高いシステムの導入を目指すことにしました。選定にあたっては、複数のベンダーから提案された試験システムを厳密な評価基準に基づき比較検討し、大規模アクセスへの耐性、カンニングなど不正行為防止機能、ニーズへの柔軟な対応、そして費用対効果の各項目を重視して評価を行いました。
P ── そんな中でプロシーズのTestableを選定いただいたのはどういった点が決め手になったのですか。
N 特に重視したのはシステムの安定性で、大規模アクセスへの耐性でした。Testableには、受験者が1万人規模の一斉試験でもトラブルなく対応した実績があり、私たちが予定している最多で数百名規模の試験であれば問題はないだろうと判断しました。また、途中で通信がオフラインになっても、最終的に回答送信時にオンラインであれば送信可能という点も安心材料でした。
不正防止の面でも、Testableには事前に登録した写真による顔認証や、試験中に他のサイトを調べようとすると警告が出る別タブ禁止機能が備わっています。さらに、コスト面でも他社より費用対効果が高かったことが決め手となりました。その他、Testableはある程度パッケージ化されたシステムで、試験実施までの準備期間が短いというのも大きなメリットでした。問題を準備できれば、すぐに試験を開始できる点は大変魅力的でした。
P ── 導入して変化したことはございましたか?
N 現時点では、はっきりと変化が目に見える形であるわけではありませんが、当学会の検定、認定試験でのTestableの運用の経験が蓄積され利便性が向上することで、学会の検定、認定制度自体が盛り上がっていくことを期待しています。
P ── オンライン試験を受験した方から何か反響はありましたか?
N 地方在住の学会員を中心に、会場に足を運ぶ必要が無く自宅で受験できるので良かったという声が多く聞かれました。一方初めてなので、登録や操作についての問合せや試験中のトラブルもいくつかございました。
P ── 独自の取り組みや工夫している点などがあればお聞かせください。
N やはり新たに開始した試験と導入した試験システムですので、実施にあたり問題の登録や受験者向けのマニュアルなどは学会事務局で準備せざるを得ませんでした。3つの職種に対する試験を数か月の間隔を空けて実施しましたが、最初の試験では学会側も受験者側も初めての経験ということもあり、受験者からの問合せや、意図せず別タブを開いてしまい強制退出になるといったトラブルも発生しました。
その経験を踏まえ、2番目と3番目の試験では説明を追加して受験マニュアルを更新しました。その結果、3番目の試験ではほとんど問合せもなく、スムーズに実施することができました。
P ── 今後、プロシーズに期待するところはありますか?
N 現状、使い方の問合せが完全になくなったわけではないため、その都度プロシーズの担当者の方に相談しながら対応しています。Testableは、元々セミナー・研修用に作られたものであるため、試験用のマニュアルや受験者用のQ&Aが充実すると嬉しいですね。学会としては、最終的には数百名が受験する認定試験でもTestableを導入できればと思いますが、そのためには更なる不正防止や途中退出者の解答の自動保存などについて、対応が必要です。
今後、マニュアルやQ&Aの充実化、自動保存機能についてもシステム改善やバージョンアップを期待しています。また、長文記述の試験にも適用できるようになると良いと思います。今後もさまざまな要望をお伝えするかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
P ── ありがとうございました。これからもご期待に添えるよう、引き続き取り組んでまいります。