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初心者のためのオンライン講座の作り方完全解説!注意点から作成ステップ、ポイントまで

初心者のためのオンライン講座の作り方完全解説!注意点から作成ステップ、ポイントまで

人に教えたい知識やノウハウがありオンライン講座を作りたいものの、どのように作ればいいかわからずに困っていませんか。

オンライン講座とはネット上で受講できる講座のことをいいます。オンライン講座を配信できるツールにはさまざまなものがありますが、どれを選べばいいのかわからない方も多いかもしれません。

ここではオンライン講座の作り方を9つのステップでご紹介。講座の種類やそれぞれのメリット・デメリットの他、オンライン講座を作る上で、初心者が失敗しがちなポイントについても取り上げます。

これからオンライン講座を作るなら、ぜひチェックしてみてください。

目次

オンライン講座は初心者でも作れる?

オンライン講座は初心者でも作ることができます。

しかし、作ったものの収益性につながらなかったり、リピートにつながらずに継続が難しくなったりすることも少なくありません。講座にしたい内容の特性や販売計画に合わせて、種類や作り方を検討していく必要があります。

オンライン講座の特徴や作り方の全体像、作成する上でのポイントを把握することが、継続的に収益化できる講座設計への近道です。

オンライン講座の作り方9ステップ

ここからは具体的にオンライン講座の作り方についてご紹介します。ライブ講座とオンデマンド講座で作り方が異なる場合は、注釈を入れながらお伝えします。

1.オンライン講座で何を教えたいかを考える

まずはどんなことを教えたいのか、考えていることを具体化していきます。以下のようなことを文字化してみると、考えがまとまりやすくなります。

<オンライン講座を作る前に具体的にすべきこと>

  • 何を教えるか(ジャンル)
  • 誰に教えるか(ターゲット)
  • どんなふうに教えるか(リアルタイム講座かオンデマンド講座か)
  • 受講者にどうなって欲しいか

例えば英会話の場合、日常会話を教えたいのか、TOEICで高得点を狙えるノウハウを教えるのかによって講座の内容は異なります。またリアルタイム配信かオンデマンド配信がよいかという点についても変わってくるでしょう。

考えを具体化することで、販売計画やどのように収益化すべきかも見えてくるようになります。まずは自分の中にある考えを見える化、具体化しましょう。

2.ターゲットを考える

オンライン講座の作り方について考えをまとめたら、ターゲットをもう少し深堀りしていきます。

子ども向けなのか大人向けなのか、といったざっくりとした分け方ではなく、具体的な年齢や属性、何を目的に受講する人なのか、など具体的に人物像(ペルソナ)がわかるまで落とし込むのが理想です。可能であれば性格や趣向、金銭感覚など、漫画の主人公を考えるように細部まで想定してみましょう。

難しい方は「他の世界にいる自分を想像する」のがおすすめです。ある一部分だけが自分とは異なるものの、それ以外の要素は基本的に同じ人物と考えると、思いを巡らせやすいのではないでしょうか。

集客方法も合わせて検討を

ターゲットを決めたら、最適な集客方法についても考えましょう。SNSや広告による集客、口コミなどさまざまな方法があります。ツールも多様なので、ターゲットに合ったものを選びましょう。

3.講座の種類を検討する

オンライン配信には、ライブ講座とオンデマンド講座の2つがあります。どちらがよいか、またはハイブリッドで準備するのかを決めましょう。

ライブ配信とは

ライブ配信はリアルタイムで行われる講座のことをいいます。リアルタイムで授業が受けられるので、英会話など双方向でのコミュニケーションを取るような講座におすすめです。また難易度が高く、モチベーションを保つのが難しい内容にも適しています。

具体的には以下のようなメリット・デメリットがあります。

<リアルタイム配信のメリット>
  • その場で質問できる
  • 「講師と受講者」や「受講者同士」のディスカッションが可能
<リアルタイム配信のデメリット>
  • 決まった時間に受講しなければならない
  • インターネット環境下で受講する必要がある
  • 時間が限られている

オンデマンド配信とは

講師があらかじめ撮影した動画を受講者が視聴する形の講座です。伝えるべき情報が毎回決まっている場合や、問題を解いて理解を深めたほうが良い場合など、知識を得るような講座の場合におすすめです。

また、いつ受けるのかを受講者が自由に決められるのは大きなメリットの一つ。忙しく、決まった時間に受講しづらい方にとってはうれしい受講方法といえるでしょう。

その他にもこのようなメリット・デメリットがあります。

<オンデマンド配信のメリット>
  • 受講者の都合に合わせて視聴できる
  • わからないところを繰り返し視聴できる(学びを深められる)
  • あらかじめダウンロードしておけばインターネット環境化でなくても視聴可能
<オンデマンド配信のデメリット>
  • リアルタイムで質問できない
  • 相手がいないので受講のモチベーションが保ちにくい

講座の種類を決める際のポイント

続いてリアルタイム配信かオンデマンド配信か、いずれの方法を取るのかを検討します。検討の際は2つの方向性から考えることが大切です。

<オンライン講座の種類を検討する際の考え方>
  • ターゲットの目的やニーズに合っているか
  • 講師が継続できる方法か

例えばリアルタイム配信のほうがターゲットの目的やニーズに合っていたとしても、講師が継続できないのであれば本末転倒です。逆に、講師が継続できたとしても、ターゲットの目的やニーズに合っていなければ、収益化は難しいでしょう。

両者にギャップがある場合は、配信の時間帯や作成頻度、内容などを検討することで、問題を解決できる場合があります。また両方を採用したほうがよい場合もあるでしょう。細部を検討した上で講座の種類を決めましょう。

4.教材を作る

オンライン講座の種類が決まれば、教材作りに進みましょう。教材を作る手順は種類によって異なります。

オンライン講座作成の手順

1.講座全体の構想と受講者の最終的な変化を考える

まずは全体を通してどういうことを教えるのかを決めます。その上で、英会話であれば、文体の作りが理解できるようになる、◯◯という日常会話ができるようになる、など、最終的に受講者がどんなことをできるようになればゴールなのかを想像してみましょう。1回目からどのように変わるとよいかを考えるのもおすすめです。

2.具体的な講座内容を決めて細分化する

続いて具体的に何を教えるか、どういう内容にしていくかを決めます。その後、何回に分けて教えるのか単元を作り、教えたい内容を細分化していきます。

特にオンデマンド配信の場合は、長いほどモチベーションが低下しやすいと言われています。例えば作業の全ての工程を一度に教えるのではなく、細かく区切って教えるほうが、すべての工程を学ぶモチベーション維持につながることもあるのです。

また、受講者のレベルに合わせて「初級」「中級」「上級」など講座を分けることもおすすめです。段階を踏むことで受講者のニーズに合わせた講座作りができます。

3.シナリオを作る

細分化した内容をシナリオに起こします。動画以外に資料を作る必要があるときは、わかりやすい内容を心がけましょう。

だれにでもわかりやすい言葉を選ぶ、ややこしい内容は図化するなど、受講者の理解が深まるような構成に落とし込むことが大切です。

4.(オンデマンド配信のみ)録画する

オンデマンド配信の場合は、事前に配信できる形まで落とし込む工程が必要です。カメラなど機材の準備も忘れずに行いましょう。

5.オンライン講座のツールを選ぶ

教材の準備ができたら、どのツールで配信するかを決めましょう。代表的なツールには以下が挙げられます。

<オンライン講座の代表的なツール例>

  • ZOOMなどのテレビ会議システム
  • SNS
  • WordPressなどのHP作成コンテンツ
  • SaaS/ASPサービス
  • 動画配信プラットフォーム

※SaaS/ASPサービスとは

会員機能やメール配信機能、問い合わせフォームなどがあらかじめ備わっているソフトウェアサービスです。インターネット上で利用できるので、ホームページなどを新たに作るよりも簡単にオンライン講座を配信・管理しやすいのが特徴です。

※動画配信プラットフォームとは

動画講座の提供に特化したサービスです。SaaS/ASPサービスに備わっている機能以外にも、会員の進捗管理やリマインド機能など、動画講座ならではの機能が多数備わっています。

いずれもメリットとデメリットがあるため、それぞれで何ができるのかを把握したうえで、目的に合ったものを選ぶことが大切です。

またオンデマンド配信だけを考えている場合でも、将来的にリアルタイム配信が必要になることもあります。そのため、リアルタイム配信も管理できるものを選ぶのがよいでしょう。

6.集客・販売する

ツールが決まればオンライン講座を販売することができます。しかし、肝心の顧客がいなければ売上には繋がりません。まずは集客に力を入れましょう。

集客のためのツールにはWEB広告やSNSのほか、オンライン講座提供に特化したサービスを活用するのもおすすめです。いずれにしても、教材を用意するだけでなく、HPや各種サービスなど集客のためのプラットフォームも用意しておく必要があるでしょう。

7.(リアルタイム配信のみ)日程を調整する

リアルタイム配信の場合は、受講者と相談して日程を決定しましょう。受講生と相談して日程を決定するのは面倒です。複数人での受講の場合は、なおさら大変になってきます。講師がリアルタイムの配信の講座の開講日を公開し、受講生が事前に予約できる仕組みがあると便利です。
また、万一キャンセルになった場合の対応も必要です。

8.集金し教材を配信する

日程が決まれば受講料を入金してもらい、教材を配信します。入金の際、利用できる決済サービスが少なかったり、利用できなかったりすると、購入につながらない場合もあります。決済サービスはできるだけ多様に対応できるほうが良いでしょう。

9.アンケートを取る

講座の後はできるだけアンケートをとり、その内容を今後の改善につなげましょう。

特に講座作成初心者の場合、「伝えたいこと」と「受講者が学びたかったこと」に齟齬が生まれる可能性もあります。伝えたいことが伝わっているかだけでなく、受講者の実践的な学びにつながったか、その後学習内容が利益につながっているか(つながりそうか)なども確認しておくと良いでしょう。

初心者が特に注意したいオンライン講座作成のポイント

オンライン講座の作り方によってはリピートにつながらなかったり、受講者の満足度が低く口コミにつながらず、集客に苦戦したりする場合があります。

お客様に選ばれる良質な講座コンテンツを目指すためにも、また受講者にご満足いただくためにも、実際に講座を作成するプロからみた「初心者が陥りやすい注意点」についてまとめました。

ユーザーニーズを踏まえた販売計画と講座設計を

受講者が学びを通してどうなりたいのか、成長したあとのアウトプットや利益まで考えた講座設計を心がけましょう。

講師が教えたいことだけを詰め込みすぎて、講座全体が受講者の利益につながらないような設計になっていませんか。また単元ごとの内容やレベル感、時間配分がバラバラになってはいないでしょうか。

インプットだけの講座だと、受講者はどうアウトプットすべきか、仕事や学業にどう活かすべきかわからずに困ってしまいます。また同じ講座の単元内で内容の整合性が取れていなかったり、レベル感がバラバラだったりすると、ついていけずにリタイアする受講者も増える恐れもあるでしょう。

また単元ごとの時間に関しても、バラバラだと受講者が学習計画を立てにくく、継続のしにくさにつながってしまいます。受講者が学習計画を立てやすいよう、単元ごとの時間はできるだけ同程度に設計したほうが良いでしょう。

内容やレベル感に応じて「初級」「中級」「上級」などコースを分けて販売するのもおすすめです。ユーザーファーストで販売計画や講座設計を練りましょう。

受講者にとって便利な支払い方法を用意する

支払い方法はできるだけ受講者が対応しやすく、購入後すぐに受講できるものが望ましいでしょう。

例えばクレジットカードは、口座振込などに比べて決済方法として選ばれやすい傾向にあります。また最近ではQRコード決済やオンライン決済を選ぶ方も増えています。

支払いは受講者にとって面倒でおっくうな部分です。受講者にとって便利な方法を選べるようにしておくことで、講座購入のハードルを低く設定しましょう。

動画を長く・重くしすぎない

オンデマンド教材において、1単元あたりの動画が10分以上だったり、画質を良くしすぎて重たくなったりしていませんか。

動画が長くなりすぎると、受講者はまとまった時間を確保しなければなりません。また動画が重すぎると受講自体が難しくなってしまうことも。

1単元あたりの動画再生時間を短くすることで、スキマ時間を活用できるようになるなど、多様な受講スタイルに対応することができます。また容量を軽くすることで、通信量を気にせずに閲覧できるようになるでしょう。

「マイクロラーニング」という短時間で学べるコンテンツが人気なのも、こうした背景があるためと考えられます。教材作成の際は、動画の長さと重さに気を配りましょう。

更新性を考えた動画設計を

講座内容の中には、経年により情報が更新されるものもあるでしょう。その度に動画コンテンツを新たに作り直すのはコスト面でも工数面でも大変です。

あらかじめ情報更新が必要だとわかっている部分については、動画に盛り込まず配信資料だけに記載するなど、更新しやすい形を検討しておくとよいでしょう。

テストや課題で学びを深める仕組みを

インプットしたまま講座が終わってしまうと、受講者は学びを深めることができません。テストやクイズ、課題などを用意しておくことで学んだ内容をアウトプットし、受講者が学びを深められるような設計にすることで、受講者の満足度も高まります。

スマホでも受講できる形式に

特に社会人の場合、パソコンを見るためのまとまった学習時間を確保するのは難しいものです。一方で、スマホでも動画を見ることができれば、通勤時間や休憩時間など、スキマ時間に学習することができ、学びの機会を増やすことができます。

ツールを決める際は、スマホで配信できるものをおすすめします。

初心者にこそおすすめなオンライン講座プラットフォームサービス

ここまでオンライン講座の作り方について説明しましたが、全てを網羅して作成するのは大変です。オンラインスクール専用システム「School Launcher(スクールランチャー)」なら、オンライン講座に必要な機能が一通り備わっており、1から揃える費用がありません。

動画配信機能や会員管理機能といったオンライン講座配信に不可欠な機能のほか、無料会員設定が選べたり、有料会員への誘導を促すステップメールも簡単に配信できます。またクレジットカード決済が選べるなど、多様な支払い方法が選べるのも魅力のひとつ。学びを深めるテストや課題設定も簡単に行なえます。

オンライン講座を提供したいけれど、作成や管理が大変という方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。