社会人基礎力という言葉をご存知でしょうか?
2006年2月、経済産業省は産学の有識者による委員会にて「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を
「前に踏み出す力」
「考え抜く力」
「チームで働く力」
の3つの能力(12の能力要素)から成る「社会人基礎力」として定義づけしました。
社会人基礎力が定義された背景には、社会で求められる能力を明確化してほしいという学生側からのニーズがありました。企業側は、豊富な社会経験をもとに社会で求められる“力”を感覚的に理解することができます。しかし、社会経験の乏しい学生からすると、その力を具体的に認識するのは難しく、企業が必要としている人材と学生が思う企業が求める人材に乖離がありました。
「社会人基礎力」は企業、若者、学校の間で、採用、能力評価、人材教育について議論する共通の土台、いわば“ものさし”としての役割を期待されてできたのです。