
目次
この記事でわかること
- クラウド型eラーニングとクラウド型LMSの基本的な仕組み
- クラウド型とオンプレミス型の違い
- 自社に合ったクラウド型LMSを選ぶポイント
- クラウド型eラーニングのメリットと注意点
- クラウド導入後の研修運用まで考える必要がある理由
企業がeラーニングを導入するとき、LMSの提供形態としてよく選択肢に挙がるのが「クラウド型」です。
クラウド型eラーニングでは、自社でサーバーを構築・管理するのではなく、サービス提供会社が用意したクラウド環境上のLMSをインターネット経由で利用します。自社でシステム基盤を構築するオンプレミス型と比べ、導入時の負担を抑えやすく、保守やアップデートをサービス提供会社に任せられることが特徴です。
一方で、「クラウド型なら運用が簡単」「クラウド型ならセキュリティも問題ない」とは限りません。導入後には受講者の登録や研修の割り当て、進捗確認などの業務が発生するため、提供形態だけでなく、実際の研修運用まで考えてLMSを選ぶ必要があります。
この記事では、クラウド型eラーニングの仕組みからオンプレミス型との違い、メリット・デメリット、導入時に確認したいポイントまで解説します。
eラーニングのクラウド型とは
クラウド型eラーニングとは、一般的には、サービス提供会社がクラウド環境上で提供するLMSを利用してeラーニングを実施する形態を指します。
ここで区別しておきたいのが、「eラーニング」「LMS」「クラウド型」という三つの言葉です。
eラーニングは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル技術を使って学ぶ学習方法です。一方、LMSは「Learning Management System」の略で、教材の配信、受講者の登録、学習進捗、テスト結果などを管理する学習管理システムを意味します。
クラウド型は、そのLMSをどのような環境で提供・利用するかを表す言葉です。
つまり、「クラウド型eラーニング」という言葉を理解するときは、eラーニングそのものがクラウドに変わるというより、eラーニングの運用に利用するLMSをクラウドサービスとして利用すると考えるとわかりやすいでしょう。
クラウド型LMSの仕組み
クラウド型LMSでは、サービス提供会社が用意したサーバーやシステム基盤を複数の利用企業などが利用します。企業側はインターネットを通じてLMSへアクセスし、受講者や教材、研修などを管理します。
自社内にサーバーを設置する必要がないため、サーバーの調達やシステム基盤の構築、日常的な保守などを自社だけで担う必要がありません。
クラウド型LMSの多くは、SaaSと呼ばれる形態で提供されています。SaaSは「Software as a Service」の略で、完成したソフトウェアをインターネット経由で利用するサービス形態です。
なお、クラウド上に自社専用の環境を構築する方法もあります。そのため、厳密には「クラウド型=すべて同じ仕組み」ではありません。LMSを比較する際には、単にクラウド対応かどうかを見るのではなく、どのような環境や契約形態で提供されているのかまで確認することが大切です。
オンプレミス型LMSとの違い
クラウド型と対になる提供形態が「オンプレミス型」です。
オンプレミス型では、自社が管理するサーバーやネットワーク環境にLMSを構築します。そのため、自社のセキュリティポリシーや業務要件に合わせて環境を設計しやすい一方、サーバーの用意やシステム構築、保守などを自社側で行う必要があります。
クラウド型とオンプレミス型では、単にサーバーの置き場所が違うだけではありません。導入にかかる期間や費用、運用負荷、カスタマイズ性などにも違いがあります。
クラウド型とオンプレミス型のeラーニングを比較
クラウド型とオンプレミス型のどちらが適しているかは、企業の利用目的や社内のシステム環境によって異なります。
主な違いを整理すると、以下のようになります。
| 比較項目 | クラウド型(SaaS) | オンプレミス型 |
|---|---|---|
| サーバー環境 | サービス提供会社側の環境を利用 | 自社で用意・管理 |
| 初期費用 | 抑えやすい ※初期設定費など | 費用が必要※サーバー調達・構築費など |
| 月額・運用費用 | 利用人数に応じた課金 | 自社負担が大きい※保守費+自社IT担当者の人件費 |
| 導入期間 | 比較的短くしやすい(即日〜1ヶ月程度) | 長くなりやすい(数ヶ月〜設計構築期間が必要) |
| 保守・アップデート | 主にサービス提供会社が対応 | 自社で対応 |
| カスタマイズ | サービスによって範囲が異なる | 自社要件に合わせやすい |
| セキュリティ | 提供会社の対策と自社運用の双方を確認 | 自社方針に合わせて設計しやすい |
| インフラ運用負荷 | 抑えやすい(システム管理を委託) | 自社で管理する範囲が広い |
比較するとクラウド型の方が導入しやすく見えますが、すべての企業にクラウド型が適しているとは限りません。
重要なのは、自社がLMSに求める条件を整理したうえで提供形態を選ぶことです。
クラウド型が向いているケース
クラウド型は、自社でサーバーの構築や保守を行わず、比較的スムーズにeラーニング環境を整えたい企業と相性のよい提供形態です。
たとえば、専任のシステム担当者が少なく、LMSのサーバー運用に多くの工数を割けない場合には、クラウド型を利用することでインフラ管理の負担を減らせる可能性があります。
また、複数拠点の従業員や在宅勤務者など、社外からLMSを利用するケースにも適しています。インターネットに接続できる環境があれば利用できるサービスが多いため、受講場所を限定しない研修を設計しやすくなります。
初めてeラーニングを導入する企業にとっても、サーバー構築から始める必要がない点はメリットになります。
オンプレミス型が向いているケース
一方、独自のセキュリティ要件やシステム要件があり、自社環境に合わせて細かく設計する必要がある場合は、オンプレミス型が候補になります。
たとえば、社内ネットワークのみで利用したい場合や、既存システムとの連携に特殊な要件がある場合などです。
ただし、「カスタマイズしたいからオンプレミス」「セキュリティを重視するからオンプレミス」と単純に判断する必要はありません。
クラウド型でもカスタマイズや外部システム連携に対応するLMSがあります。また、クラウドサービスでもさまざまなセキュリティ対策が講じられています。
提供形態だけで判断せず、自社が必要とする条件を個別に確認することが重要です。
クラウド型eラーニングのメリット
クラウド型eラーニングの主なメリットは、LMSを動かすシステム基盤を自社で構築・管理する負担を減らしやすいことです。
ただし、単に「手軽だから」という理由だけで選ぶのではなく、具体的にどの業務負担が減るのかを理解しておきましょう。
自社でサーバーを構築・管理する必要がない
クラウド型LMSでは、自社でLMS用のサーバーを購入し、環境を構築する必要がありません。
オンプレミス型の場合は、LMSそのものだけでなく、それを動かすサーバーやネットワーク、バックアップなどの環境も考える必要があります。導入後もサーバーの状態を監視し、障害や機器の更新などに対応しなければなりません。
クラウド型ではサービス提供会社がインフラ側を管理するため、企業はこうした業務を自社だけで抱えずに済みます。
特に、LMS専任のシステム担当者を配置しにくい企業にとっては大きな利点です。
比較的短期間で導入しやすい
クラウド型では、すでにサービス提供会社が用意している環境を利用します。
サーバーの選定や調達、システム基盤の構築といった工程を一から行う必要がないため、オンプレミス型と比べて導入までの期間を短縮しやすくなります。
ただし、実際の導入期間は利用人数やカスタマイズ、データ移行、既存システムとの連携などによって変わります。
「クラウドだからすぐに利用できる」と考えるのではなく、利用開始までにどのような準備が必要なのかをサービス提供会社へ確認することが重要です。
初期費用を抑えやすい
オンプレミス型では、サーバーや周辺機器の購入、システム構築などに初期費用が発生します。
クラウド型はサービス提供会社が用意した環境を利用するため、大規模な初期投資を必要としない料金体系が一般的です。
ただし、費用を比較するときは初期費用だけを見るべきではありません。
クラウド型では月額料金や利用人数に応じた料金などが継続的に発生します。長期間・大人数で利用する場合には、初期費用だけでなく、数年間の総コストを想定して比較する必要があります。
システムの保守やアップデートを任せられる
クラウド型LMSでは、システムの保守や機能アップデートをサービス提供会社側で行うことが一般的です。
企業側がバージョンアップのたびに作業する必要がなく、継続してシステムを維持する負担を抑えられます。
ここで重要なのは、単に「最新機能を使える」という点だけではありません。
研修担当者や情報システム担当者が、LMSのシステム基盤を維持する仕事から離れやすくなることにクラウド型の価値があります。
システムを維持するための作業を減らせれば、研修内容の改善や受講状況の分析など、本来取り組みたい業務へ時間を配分しやすくなります。
場所を問わず学習環境を提供しやすい
クラウド型LMSは、インターネット環境から利用する仕組みが基本です。
オフィスだけでなく、自宅や他拠点などから受講できる環境を作りやすいため、全国に拠点がある企業や在宅勤務者を含む研修にも活用できます。
スマートフォンやタブレットに対応しているLMSなら、パソコンを利用できる場所に受講環境を限定する必要もありません。
ただし、対応端末やブラウザ、通信環境などはサービスごとに異なります。実際の受講環境に合っているか、導入前に確認しておきましょう。
クラウド型eラーニングのデメリット・注意点
クラウド型には多くのメリットがありますが、サービス提供会社の環境を利用するからこそ確認すべき点もあります。
特に、カスタマイズ、継続費用、通信環境、セキュリティは導入前に確認しておきたい項目です。
カスタマイズできる範囲に制約がある場合がある
クラウド型LMSは、サービス提供会社が用意したシステムを利用するため、標準仕様から変更できる範囲に制約がある場合があります。
自社独自の業務フローにLMSを完全に合わせようとすると、希望する機能を実装できなかったり、追加開発が必要になったりする可能性があります。
ただし、クラウド型だからカスタマイズできないわけではありません。
サービスによっては個別のカスタマイズやAPIによる外部システム連携に対応しています。
重要なのは、「カスタマイズできるか」という二択ではなく、自社が変更したい部分を具体的にして、その要件に対応できるか確認することです。
継続的な利用料金が発生する
クラウド型LMSの多くは、月額または年額で料金を支払う仕組みです。
初期費用を抑えられる一方で、利用を続ける限り費用が発生します。
また、料金体系も「登録ユーザー数」「同時接続数」「利用人数」「機能」などサービスによって異なります。
現在の利用人数だけで契約すると、利用者の増加に伴って想定以上に費用が増える場合もあります。導入時には、現在の人数だけでなく、数年後に想定される利用規模まで含めて料金を確認しましょう。
インターネット環境に依存する
クラウド型LMSはインターネット経由で利用するため、通信環境の影響を受けます。
特に動画教材を多く利用する場合は、ネットワークの速度や安定性によって受講体験が変わります。
社員が一斉に動画を視聴する場合や、多数の受講者が同時にアクセスする研修を予定している場合には、利用規模に対応できる配信環境かどうかも確認が必要です。
「クラウド型である」という情報だけでは、大規模利用への対応力までは判断できません。
自社のセキュリティ要件を満たしているか確認が必要
クラウド型LMSでは、受講者情報や学習履歴などのデータをサービス提供会社の環境で取り扱います。そのため、セキュリティ対策についても事前に確認が必要です。
IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン 第4.0版」でも、クラウドサービスでは情報システムの一部がサービス提供事業者の管理下に置かれるため、社内システムとは異なる観点で対策を検討する必要があるとされています。また、クラウド化する業務に必要なセキュリティ対策をあらかじめ整理し、それを備えたサービスを選定する考え方が示されています。
つまり、「クラウドだから危険」でも、「ベンダーが管理しているから安全」でもありません。
まず自社が扱う情報と必要なセキュリティレベルを整理し、その要件をサービス側が満たせるか確認することが基本です。
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クラウド型eラーニングを選ぶときのポイント
クラウド型LMSを比較するとき、機能一覧や料金表だけを見て判断すると、導入後に運用とのズレが生まれることがあります。
選定時には、「クラウド型かどうか」に加えて、実際に誰が、何人で、どのような研修を運用するのかまで具体化しておくことが重要です。
利用人数と将来の規模を確認する
まず確認したいのが、LMSを利用する人数です。
サービスによって対応できる利用人数や料金体系が異なるため、現在の従業員数だけでなく、将来的な利用範囲も考えておきましょう。
たとえば、導入当初は社内研修だけに利用する予定でも、将来的にグループ会社や代理店、取引先などへ教育対象を広げる可能性があります。
利用者が増えたときに契約変更だけで対応できるのか、システム構成を変更する必要があるのかによって、運用負荷は変わります。
また、大人数を対象とした一斉研修や試験を予定している場合は、単なる登録可能人数だけでなく、同時アクセスへの対応も確認すると安心です。
自社のセキュリティ要件を整理する
セキュリティについてサービスを比較するとき、「セキュリティ対策が充実している会社を選ぶ」という考え方だけでは十分ではありません。
先に確認すべきなのは自社側の要件です。
- どのような受講者情報を登録するのか
- どのような学習履歴を保存するのか
- 社外からアクセスさせるのか
- 自社の情報セキュリティ規程ではどのような条件が定められているのか
といった点を整理します。
IPAのクラウドサービスに関するガイドでも、利用する業務や取り扱う情報の重要度、自社のセキュリティルールとの整合性などを確認する考え方が示されています。
自社の条件が決まっていなければ、複数サービスのセキュリティ対策を並べても、自社に適しているか判断できません。
クラウドLMS導入時のセキュリティチェックリスト
クラウドサービスを選定・検討する際は、以下のチェック項目に沿ってサービス提供会社の対策状況を確認することをおすすめします。
1. 情報保護・第三者認証体制
- 第三者認証を取得しているか(ISMS/ISO27001、プライバシーマークなど)
- データの保管場所(データセンター)が明記されているか(国内データセンター利用、クラウド基盤の信頼性など)
- データのバックアップ体制(定期バックアップの実施、遠隔地バックアップの有無)
2. アクセス制御・認証機能
- 通信が暗号化されているか(SSL/TLS対応)
- アクセス制限機能があるか(IPアドレス制限、SSO/シングルサインオン連携など)
- 二要素認証(2FA)などのセキュリティ強化オプションに対応しているか
- ユーザーの権限管理を細かく設定できるか(管理者・受講者・講師などの閲覧・操作権限分離)
3. 運用・障害対応(SLA・保守体制)
- SLA(サービス品質保証)や稼働率(例: 99.9%以上)が明確に設定されているか
- 障害発生時・不正アクセス時の連絡体制やサポート窓口が整っているか
- 定期的なセキュリティ脆弱性診断やアップデートが実施されているか
事前に「自社で取り扱うデータの機密性レベル(受講者の個人情報、社外マル秘資料など)」を整理し、必要なチェック項目を満たしているかをベンダ―に確認・提出してもらいましょう。
必要な教材を利用・登録できるか確認する
すでに社内研修で使っている教材がある場合は、その教材をLMSで利用できるか確認します。
PowerPoint、PDF、動画など、現在保有している教材の形式を整理したうえで、どのように登録・配信できるかを確認するとよいでしょう。
また、新しい教材をLMS上で作成したいのか、外部の教材サービスを利用したいのかによっても必要な機能は変わります。
LMSを先に決めてから教材の運用方法を考えるのではなく、どの教材を、誰に、どのように受講させたいかを先に整理すると選びやすくなります。
他のシステムと連携できるか確認する
企業でLMSを利用するとき、受講者情報は人事システムなど別のシステムでも管理されていることがあります。
LMSを導入した後も、社員の入社・異動・退職のたびに管理者が手作業でデータを更新し続けるのであれば、システムを導入しても運用負荷が残ります。
そのため、自社の運用によってはAPIなどを利用した外部システムとの連携も重要な選定項目です。
ただし、連携機能が多ければよいわけではありません。
現在どの情報をどのシステムで管理しており、LMSへどの情報を渡したいのかを整理したうえで必要な連携方法を考えます。
導入後の運用・サポートまで確認する
クラウド型LMSを選定するときに見落としたくないのが、導入後の運用です。
機能が充実していても、管理者が使いこなせなければ研修業務は効率化できません。
- 初期設定をどこまで支援してもらえるか
- 受講者登録や教材登録について相談できるか
- トラブル発生時に問い合わせできる窓口があるか
- 研修運用自体の支援を受けられるか
などを確認しておくと、導入後の負担を想定しやすくなります。
比較表では見えにくい部分ですが、LMSは導入後も継続して利用するシステムです。機能だけでなく、運用を続けられる環境まで含めて選定しましょう。
「クラウド型を選べば運用が楽になる」とは限らない
クラウド型LMSを導入すると、サーバー構築やシステム保守などの負担は減らしやすくなります。
しかし、インフラの管理負担が減ることと、研修運用そのものが効率化されることは別です。
企業がeラーニングを実施するときには、LMSを用意した後にもさまざまな業務が発生します。
たとえば、受講者の登録、教材の準備、研修の割り当て、受講案内、進捗確認、未受講者への対応、テスト結果や学習履歴の管理などです。
クラウド型LMSを導入してサーバー管理が不要になっても、こうした業務をすべて手作業で続けていれば、研修担当者の負担は十分に減りません。
だからこそ、LMSの選定では二つの視点が必要です。
一つは、「どのようなシステム基盤でLMSを利用するか」というクラウド・オンプレミスの視点。
もう一つは、「そのLMSを使って自社の研修業務をどこまで改善できるか」という運用の視点です。
導入前に現在の研修業務を整理する
まず、現在どのような流れで研修を実施しているかを整理します。
たとえば集合研修の場合でも、研修開催前には対象者の抽出、参加案内、出欠確認などがあり、開催後にはアンケートや受講記録の管理が発生します。
eラーニングでも、教材を配信するだけで研修運用が完了するわけではありません。
現在の業務を書き出すと、
「受講者登録に時間がかかっている」
「未受講者への連絡を毎回手作業で行っている」
「eラーニングと集合研修の受講履歴が別々になっている」
といった具体的な課題が見えてきます。
LMSで効率化したい業務を決める
現在の業務を整理したら、LMSで何を変えたいのかを決めます。
「クラウド型LMSを導入する」という目標だけでは、適切なサービスを比較できません。
たとえば、受講状況を一元管理したいのか、研修案内を効率化したいのか、教材配信までオンライン化したいのか、集合研修も含めて管理したいのかによって必要な機能は変わります。
必要な業務を明確にしてからサービスを比較すると、「機能数が多いLMS」ではなく「自社に必要なLMS」を選びやすくなります。
導入後の運用まで想定して比較する
候補となるLMSが見つかったら、実際の運用を想定して比較します。
管理者が毎日利用する画面はわかりやすいか、受講者を簡単に登録できるか、研修を対象者へ割り当てられるか、受講状況を確認しやすいかなど、日常業務に沿って確認することが大切です。
無料トライアルやデモ環境が利用できる場合は、単に受講者として教材を再生するだけではなく、管理者が普段行う操作を実際に試してみると導入後のイメージを持ちやすくなります。
クラウド型を選ぶ目的は、サーバーを持たないことそのものではありません。
インフラ管理に使っていた時間を減らし、研修の設計や受講促進、学習状況の把握といった業務へ時間を使える環境を作ることが重要です。
まとめ
クラウド型eラーニングでは、サービス提供会社が用意したクラウド環境上のLMSを利用して研修を実施します。
自社でサーバーを構築・管理するオンプレミス型と比較すると、初期費用を抑えやすく、比較的短期間で導入しやすいことや、システムの保守・アップデートを任せられることなどがメリットです。
一方で、カスタマイズの範囲、継続的な利用料金、インターネット環境、セキュリティ要件など、導入前に確認すべきポイントもあります。
そして、クラウド型LMSを選ぶときに最も意識したいのは、クラウド型であること自体を導入目的にしないことです。
サーバー管理の負担を減らせても、受講者登録や研修の割り当て、進捗管理などの業務がすべて自動的になくなるわけではありません。
現在の研修業務を整理し、「何を効率化したいのか」「どのような学習環境を作りたいのか」を明確にしたうえで、自社の運用に合うクラウド型LMSを選びましょう。
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クラウド環境でLMSを利用できるだけでなく、カスタマイズ性に優れたユーザー管理、研修管理、結果管理、動画配信、ライブ配信、Zoom連携、API連携、外部学習サービス連携など、研修運用に必要なさまざまな機能を用意しています。
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また、システムを提供するだけでなく、eラーニング教材制作や運用支援・代行にも対応しています。
クラウド型LMSを比較するときは、「クラウドで利用できるか」だけを見るのではなく、どのような研修を実施したいのか、どこまで管理業務を効率化したいのか、既存の教材やシステムをどのように活用したいのかまで整理することが大切です。
自社に必要なLMSの構成や機能がわからない場合や、現在の研修運用をどのようにオンライン化すればよいかわからない場合は、プロシーズへお気軽にご相談ください。