導入企業様の取り組み事例

某大手エンジニア派遣会社様

派遣スタッフの経験やレベルに合わせた「仕事につながる資格対策講座」の充実が必要

キャリアアップ教育訓練を行ってみて見えてきたことを教えてください。

ある程度予想はしていたのですが、非常に意欲的に取り組んでいるスタッフと、そうでないスタッフがはっきりと分かれることです。理由は研修に求めるレベルが様々だからです。当社の場合、職業訓練校を出てすぐのスタッフもいれば、メーカーや個人事業主として何十年も勤務された経験豊かなスタッフも多く、技術レベルがバラバラのため、現状の講座ラインナップだけでは、モチベーションにもバラつきが出てしまいます。
今後は特に、キャリアアップにつながるような資格を目指すための研修が必要だと考えています。資格取得のための学習はスタッフも取り組みやすく、派遣先にもスタッフのスキルを伝えやすいというメリットがあります。例えば、「派遣の学校」には、AutoCADの講座もありますが、CADの中でもさらにコースを揃えたり、電気工事士など直接仕事に活かせる資格講座を揃えたりすることを、当社は求めています。資格取得の研修は、今回の法改正のキャリアアップ教育が全国で上手く運用されるために求められていることの大きな一要素だと思います。

御社は、国家資格・民間資格ともに資格手当が用意されており、さらに受験料の補助も用意されていて制度が非常に充実されておりますが、昔から教育研修を手厚くされていたのでしょうか。

資格手当などは以前から用意されていたものの、教育研修自体は実施していませんでした。
ただ、今回の派遣法改正を受けて、教育自体にも力を入れて進めていきたいと考えています。
教育環境の整備を進めることで、これまでの資格手当などの制度も生きてくると思っています。

集合研修とeラーニングのメリット・デメリットを考えて、教育訓練を行いたい

キャリアアップ措置について、今後さらに取り組もうと思っていることがあれば教えてください。

今後は、eラーニングだけではなく、集合型研修も組み合わせることを考えています。
研修開始時の案内など、当社としては工夫しているものの、eラーニングだけでは、各スタッフが研修に対してどれくらいのモチベーションで取り組んでいるのかが分からない面もあります。集合型研修も行えば、対面にてスタッフの理解度を直接確認できますし、ロールプレイングや実技など集合研修ならではの取り組みもでき、幅が広がります。集合型研修については、全国5か所での実施を考えていますが、まずは一会場ずつ実施してはフィードバックを行い、確実に身につく研修になるように進めていきたいと思っています。

キャリアアップ教育の研修システムを導入する際に重要視した点は何でしたか。また、実際にご導入したご感想はいかがでしょうか。

今回のキャリアアップ教育の実施は慎重に進めたかったため、eラーニングと集合研修のサービスについて合計15社の情報を集めて比較検討しました。コスト(費用)と教材のラインナップと品質のバランスを考えて最終的に「派遣の学校」を選んだという経緯があります。運用開始後に思うこととしては、他社と比べてラインナップが充実しているとは言え、先程も述べたように、資格取得につながる講座を充実させていただきたいです。期待しています。

今後のキャリアアップ教育訓練の発展・整備にもつながる貴重なご意見、お話を聞かせいただき、誠にありがとうございました。